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登壇の目的と、発表の作成で念頭に置いていた4つのこと(『あなたのチームの「いい人」は機能していますか?』 #SGT2016 登壇の記録)

スクラム 発表資料

Regional SCRUM GATHERING® Tokyo 2016 で、「あなたのチームの「いい人」は機能していますか?」 という発表をさせていただきました。 長いスライドにもかかわらず短い期間で多くの方に見ていただけたようで、ありがとうございます。

www.slideshare.net

伝えたかった事自体はほとんどスライド内で表したのですが、 登壇の目的(個人的なビジョン)と、発表スライド作成において気をつけていたことを、忘れないように書きとどめておこうと思います。

公募セッションへの応募に至った思い

大きくふたつありました。

ひとつ目は、 半年ほど前、今のプロダクトで開発責任者というポジション(≒ 開発チームマネージャ)になったのですが、 その着任の前、私自身がいちメンバーとして感じていた「焦り、慢心、自責の念」が入り組んだ複雑な感情、そして私と同様の悩みを抱えていた一人の信頼するメンバーの気持ちに、カタルシスを与えたいというパーソナルなものです。

今ではもう前向きに進んでいますが、きちんと "忘れてはならないけれど、もう昇華された過去の話" としたかったのです。 (※当日の発表の際に述べましたが、スライド No.47 で出てくる「マネージャになった人」は私です。)

ふたつ目は、できれば世の中の同じような人をひとりでも減らしたいという強い思いです。だって本当につらかったですからねw

ひとつめについては、不思議と作り上げるプロセスの中でほとんど達成されていき、結果的にはふたつ目を、登壇を通して成し遂げたいことと設定し、常に心の中心において準備をしていました。

作る際に念頭に置いていたこと

上記の強い思いをどうしても実現したかったので、内容の組み立てとスライド作成においては以下をずっと気にしていました。

  1. 事象に目をむけてもらえるように、名前をつけること(「いい人」「雪かき」)
  2. 聞く側のコンテキストとの共通点を見つけてもらえるように、可能な限りストーリーで語ること
  3. アクションをおこしてもらえるように How を織り交ぜること(仕分け、ランダムアサイン Bot、 OKR)
  4. その時の聴衆だけでなく、あとからスライドだけを見た人にもなるべく伝わるようにすること

すべてのプレゼンテーションにあてはまることとは思わないですが、今回の目的の達成のためには、これらが必須だと思っていました。

結果どうだったか

明確な計測はできないので、正直なんともいえません。

しかしひとつ大きく反省しているのは、ランダムアサインにしても OKR にしても、その実行に至るまでにチーム内でストーリーがあったことを語りきれなかったことです。

チームメンバーの対話や、そこから醸成された信頼関係、それを土台としたチーム内の合意があったことが、これらを実現へと導きました。(本当にいいチームメンバーに恵まれていると思います)

ここをすっ飛ばして、なにか無理にアクションを起こしてしまうことは誰のためにもならないと思います(それこそ旧来型マネジメントです)ので、そういった勘違いを読み手に与えていないかなとすこし心配になっています。

今回の発表のタイトルでオマージュした「あなたのチームは、機能していますか?」でも、「信頼」が土台として語られていますね。耳の痛い良本です。おすすめです。

あなたのチームは、機能してますか?

あなたのチームは、機能してますか?

予想していなかったこと

はてブコメントや Twitter のコメントを見ていると、ソフトウェア開発に関連しないであろう方々のコメントも多く見られました。

そもそもそういった方の目に届くこと、しかも共感が起こるとはまったく想定していなかったので、どこにでもある普遍的な問題なのだなぁと気付かされる良い機会となりました。

(「自己組織化チーム」という考え方を前提にしていることが伝わっていないであろうコメントがいくつかあったのは、すこし心苦しかったです。上記の 4 のツメが甘かった証拠ですね。)

終わって思うこと

終わった直後に感じたのは、「もう二度と登壇なんてしたくない!」ということですw 途中 胃腸炎にかかりながら(Not ストレス)、幾週かの週末をまるまる考える時間と作る時間に注いだので、もうほんとにしばらく自堕落になりたくて仕方なかったですw

ただ、色々なフィードバックや気付きをもらいましたし、思考に費やした時間はムダではなかったと思うので、またやってもいいかなぁとちょっとだけ思い始めています。

最後に、スライド内のストーリーにあらわれるもう一人の「いい人」(元シェル芸人さん)は、構想の段階から何度も対話相手になってくれ、切り口のアイディアのキッカケのキーワードをくれたり、話すことで思考を整理する相手になってくれたので、ほんと感謝してます。「いい人」だ。ほんとあざすです。

(このもう一人の「いい人」とノリで Podcast を始めてみたので、怖いもの知らずの方はぜひ → omoiyari.fm

補足:スライド内で紹介した書籍

裏方ほどおいしい仕事はない!

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How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス)  ―私たちの働き方とマネジメント

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