「アジャイルソフトウェア開発宣言」を引用する際の注意

述べられている価値

「アジャイルソフトウェア開発宣言」では以下の4 つの価値が述べられています。

私たちは、ソフトウェア開発の実践
あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。
この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。

  • プロセスやツールよりも個人と対話を、
  • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
  • 契約交渉よりも顧客との協調を、
  • 計画に従うことよりも変化への対応を、

価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを
認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。

よく聞く誤解

アジャイル開発に触れ始めた方がよく持つ誤解として「ドキュメント書かなくていいんでしょ?」「計画立てなくていいんでしょ?」というものがあります(結構マジで。)

左記のことがらに価値があることを認めながらも、、、」の部分がすっかり読みとばされてしまっているのです。

誤解を生まないために

誤解を生む原因のひとつとして、アジャイルを解説する記事やスライドで、上記の4つの価値の部分だけが引用されその部分だけが一人歩きしてしまう、ということがあると思います。

そもそも、「アジャイルソフトウェア開発宣言」のサイト内に、

© 2001, 上記の著者たち
この宣言は、この注意書きも含めた形で全文を含めることを条件に
自由にコピーしてよい。

という注意書きがありますね。 きちんと守らないとですね。

スライド修正しました(反省)

先日公開した「スクラム再入門」というスライドでも、「アジャイルソフトウェア開発宣言」を引用したページがあったのですが、まんまと例の 4行のみの引用をしてしまっていたので、追記して更新しました。反省・・・。