boot2docker up
した後、boot2docker ssh
してもつながらず、反応なし。(しばらくするとプロンプトにもどる。)
VirtualBoxのGUIの方からVM立ち上げてみると、「kernel panic」が起きてる。
(boot2docker up が特に何事もなかったように返ってくるだけに、気づかなかった・・・。)
VirtualBox 4.3.6(VirtualBox-4.3.6-91406-OSX.dmg) にバージョンダウンするとうまく行きました。
Kernel panic on VirtualBox 4.3.8 (Mac OS X)
https://github.com/boot2docker/boot2docker/issues/260
mac版のzshが、/etc/paths 読まない仕様になってた
mac版のzshが、/etc/paths
読まない仕様になってたみたい。
latest zsh does not respect paths in /etc/paths.d anymore
--enable-etcdir
オプションつけてインストールし直した。
brew uninstall zsh<br /> brew install zsh --enable-etcdir
dockerいれようと boot2docker init
したら
sysctl: command not found
になって気がついた。(/usr/sbin にPATHがとおってなかった。)
デブサミ2012 - 3.11から見えた社会基盤としてのIT
最近、自身を振り返るために見返していたデブサミ2012のセッションメモです。
このデブサミのセッションが、私のITエンジニア観を大きく変えました。
ITの無力さ、存在意義、可能性、エンジニアの情熱、非エンジニアの情熱、人の情熱。
断片的なメモですが、今でも胸に響きます。
この後私も被災地へ行きました。
デブサミ2012 1日目 17:40〜 [16-E–7] 3・11から見えた社会基盤としてのIT
クロサカタツヤ氏
- とにかく被災地へ行って欲しい
- 被災地でできなかったこと
- 人間x情報x社会 = 価値
- 被災地でできたこと
- 狭義のITにこだわらない。
- 情報の社会的意味を直視
- 系の全体を考えた対策
- 無理強いしない。食べやすく
- 原理主義より合理主義
- IT ”で” 支える。(≠IT ”が” 支えるではない)
- 縁の下の力持ち
- 「ITリテラシーの問題」と断ずることの愚行
地域の自立とICT 藤沢氏
- 現状認識
- 地域住民が主体となった地域の自立が重要
- ITCの果たす役割
- Govloop 政府職員のSNS
- Ameriac Speaks 復興プロセスの企画運営
勝矢氏(建築設計会社)
- 災害と共に生きていく?
- ポール・ヴィリリオ
- 事故の発明。
- 巨大都市=事故の博物館
- 都市の危険を可視化する
- RUN & ESCPE MAP
- 漠然とした不安なを具体化できないか?
- リスクを共有するとまちづくりの合意形成になるのでは?
- 日本全国も同様では。
- 教育・伝承が必要
- 知識を広め、意識を高め、文化を作る
- 計画にリスクを反映する
- 都市のログをとり、リアルタイムに状況を把握する
- クリストファー・アレクサンダー
- ITでのシミュレーション
セッション
- ITエンジニアにできること、期待したいこと
- 数1000人単位のコミュニティの支援が必要
- 矛盾を引き受ける。
- なにが復旧復興なの?なにを復旧復興?
- モチベーションの変化もある
- 人工的なものは作らない。でも人工的に作る。
- 現地の人に使ってもらえるのが重要
- 現地に行く人間をどれだけ作れるか。
認定スクラムマスター(CSM)研修でまなんだこと
もうかれこれ何ヶ月なんだというところですが、2013/6/20〜21で認定スクラムマスター研修を受講してきました。
自身のブログになにも残しておかないのもおかしな話だということで、遠い記憶を手繰り寄せながら、今の時点での思いを踏まえて振り返りたいと思います。
ちなみにセルゲイさんの回でした。
研修参加の経緯
私はとある受託請負開発がメインの大規模SIerに所属してます。
残念ながらアジャイル開発が現場で利用された実績はないのですが、適用が現実の範囲内ともいえる案件パターンも存在していました。(新規ビジネスのベンチャー相手だったり。)
個人的に興味を馳せていたアジャイル開発(特にスクラム)を机上で学ぶにしたがって、やはり熱病さながらに、現場への適用を夢見たのです。
適用を夢見て、所属部課内でのアジャイル勉強会の主催や、個人的な妄想(コレが主。)をしていたのですが、やはり組織が大きいこともあり「これはハクをつけねば」と思い立ち、「よしならばCSMだ」とそうなった次第です。
その後の戦略については特になにも考えず、「取れば胸に輝くCSMバッジ(そんなのはない)の輝きが何とかしてくれるさ」という無謀な気持ちで受講しました。
研修への全体所感
テクニックやチップスのようなものよりも、スクラムの根幹を深く考え、刷り込ませるような内容に徹底されているなと感じました。
ワークショップもやっている時は「インパクト重視で、少し物事を単純化しすぎでは?」と思わせるもの(チョコレートの生産とか)もありましたが、刷り込むという意味では、振り返る今では、そのシンプルさとインパクトの大きさが刷り込みへとつながっていると感じています。さすがよく考えられています。(今思い出すと大のおとなが真剣にチロルチョコをリレーしている姿は、ぜひ傍から見てみたいです。)
おそらくテクニックやチップスは、文献からに得られるもの、そして何よりチームが実際にスプリントを繰り返す(カイゼンを回す)ことで得られるものが最良なのでしょう。そのための芯になる考え方を叩き込む。そのように感じました。(スクラムマスターですしね。)
そして、スクラムを実践していない私にとっては、実践する人の体験談を聞けることはとても有意義でした。
まなんだこと1:根幹
スクラムの根幹。 (壮大にずれてたらどうしよう・・・。半年たった今も刷り込まれているのはこれなのです。)
- 「速く、そして変化に強い=顧客、ソフトウェアの重要な価値」である、という価値観。もちろんその前提には顧客やソフトウェア自体が持つミッションやビジョンがあるはずです。(重量級開発へのアンチテーゼとして「速さ」が誇張されがちですが、あくまでもバランスの話といえるのかなと。)
- すべての役割(PO、SM、チームメンバー)が、システムと、開発へコミットすること。(特筆すべきは、チームメンバーのコミットである「自己組織化」。)
- タイムボックス。厳格ともいえるほどのタイムボックスが生み出すものはいかに・・・。(これは正直体験してみないとワカンナイ・・・。)
これらがすべてそろって初めて、スクラムチームが円滑に回るのだろうと感じました。
そしてやはり、各所で再三言われ尽くしていることかとは思いますが、アジャイル、スクラムは、ITサービスデリバリやチームビルディングのための思想/フレームワークであることも再認識しました。(もちろん開発プロセスではない。ウォーターフォールと並べて比較するものではない。)
まなんだこと2:示唆に富んだセレモニーやツール、ルール
上記の根幹を体現したり、人間の心理をうまく活用したセレモニーやツール、ルールに満ちあふれているようにも感じました。 一般的でないものもあるかと思いますが、話に聞いたりしたものなどなど。
- 立ってやるデイリースクラム
- 立ってやることで「長引く(時間のムダな浪費)を防ぐ」。
- ホワイトボード、タスクボード、バーンダウンチャートなどを指さしたり、書き込んだりもすんなりとできる。(座ってると、立つのが億劫になったり、気が引けたり。)「皆の参加意識」が高まるような気がする。(机や椅子の隔たりって、案外心理的に大きい。)
- 遅刻罰金制のデイリースクラム
- 少し極端ですが、「チームでコミュニケーションする時間、タイムボックスの重要性」を思い起こさせます。たまった罰金で、おいしいもの食べに行くとか、いいな。
- バーン“ダウン”チャート
- なぜ線を上では無く下に伸ばしていくのか。人間の心理として、「頂上に到達しなければ!」と思うとつい諦めてしまうのかも?(「あとちょっとで頂上にとどいたけど、まぁがんばったよね!」という心理?)「何かをすべて無くさなければならない」という心理の方が「心残り感」(罪悪感に近い)を煽っていいのかもしれない。
- みなでやるプランニングポーカー
- これまで見積もりを全員でやったことなどあったかな?「全員が同じ見積り値とその根拠にコミット」する事が、精度/生産性/チームワークに大事なのだなぁ、と。
- フィボナッチ数列で構成されたプランニングポーカー
- もちろんフィボナッチ数列である事自体には意味は無い。けれど、精緻な見積もりがそれほど重要な意味を持つのか?を考えさせてくれます。(というよりこれまで幾度と無く無意味だったかを思い出させてくれる・・・)
- コーヒーブレイクカードの用意されたプランニングポーカー
ほかにも、
- 全員が把握するプロダクトバックログ
- 相対見積もり
- チーム外からの徹底防御
- Demo or Die
- スプリントレトロスペクティブ
などなど、シンプルで一貫性があり、示唆的で感心しっぱなしでした。
その後
みっちり2日間何かひとつの事(それも業務にすぐに直結しないこと)についてじっくり考える、ということは日々の仕事の中ではなかなかありませんでした。そういう意味でもこの研修を受けた甲斐はあったと思っています。アジャイルの価値について揺るぎない確信を持てたと思います。(熱病、盲信ではない、冷静なものだと思っています。)ちなみに修了試験は、英語にビビりながらも無事にCSM取得できました。
しかしCSMバッジの後光なんかはないので、これから自身の行動をもって変えていく必要があります。
顧客契約の問題、実績の問題、チーム固定化が難しい文化、マインドの問題、などなど障壁は数知れずですが、アジャイルが顧客、会社、業界、そして自分を幸せにするケースがある以上、そこに目を向いて進むし、別にアジャイルにかかわらずそれ以外が幸せに生み出すのであれば、そこにも尽力していきます。なんにせよ、できることは無数。これからも日々邁進していくことにします。