SIエンジニアの自分戦略 -急がば回れ、選ぶなら近道
http://devlove.doorkeeper.jp/events/1733 の参加時かきなぐりメモ
業務系SEの今後について 〜消費税増税と年金問題が与える影響
自己紹介
現在の社会状況 マクロ
- 年寄りが増える
- 清算価値が現象
- 社会的コストの増大
現在の社会状況 個人
- 年金問題
- 消費税の増額
- 実質所得は減少する
産業別人口
- 日本人のIT技術者は多い
- でも給料は安い
IT業界
- PGの生産性は、10倍以上の開きがある。
- であれば、できるやつの給料をあげろ
- 本当に?
- 他の業界ではあっても三倍。
- なぜ差がない?
- そんなにずれたら商売にならない。
- なぜ差が出る?
- そもそもばらつきがひどくないか?
- 参入障壁がない。
- 受託が、人数で数合わせをしているモデル(できなくても無理やり)
そこで経営層は普通どう考える?
- できるやつの給料を上げる前に、できない奴の給料を下げる。
- でも実態は、、、「できない奴の給料を上げないついでに、できるやつの給料も適用に据え置く」
- 他人が給料あがったことのマイナスは、自分の給料が上がったことでは補えない
- つまり、「人が多く、給料がやすい」+「能力のばらつきがひどい」→据え置き
ITのありかた
- SI自体が成り立たないという現実
- 人力で大規模SIに頼る現実
- かつ、一人あたりの賃金が上がる要素はゼロに近い
- ノーチラスは、人を増やさない。なぜなら給料を上げられないから
SIの現実
- SI屋
- 単純な売上増を安易なSIで稼ごうとする。
- ユーザ層
- ITリソースを外部から調達すれば良い
- ITは本業ではない、と公言するユーザ様に顕著
- この需要と供給で成立してきた。
- 「市場としてのビジョン」は皆無。
- 市場を維持しようというモチベーションが薄い
- IT 業界特有
- 結果として成立しているだけ
- 「なくなるときに簡単になくなる」
業務系SEの現実
- 認識すべき背景
- マーケットとして厳しい
- 企業環境として給与は上がりづらい
- 年金・消費税の問題
- 「どうすべきか?」
- マーケットがどう変化するか
- 変化するマーケットにどう自分自身をビッドするか
- 賭けるチップは手元にある?
マーケットがどう変化するか
- SIビジネスは縮小する
- ゼロにはならない
- 中規模・小規模SIの増加
- SI自体の数の現象
変化するマーケットにどうビッドするのか
- 少ない人員で回せる仕組みが必要になる
- 100人月→70人月
- 50→20
- ある程度マルチでできることが必要になる
- 能力のある人間が1.5役
- 単一能力ではなく、複数の領域でのノウハウ
- レビューをまわして、
- 業務屋のニッチな仕事はむしろ増える
- 物流システムは、倒産しやすい
- 業務知識の豊富な人材が必要
手持ちのチップは十分か
- 手持ちの武器は何が必要か
- カードは多ければ多いほどいい
- 最強–1のカードを目指す
- スーパースターになる必要はない
エンジニアとしてのキャリアパス
- 単一の道で最強をめざす
- おすすめしない
- 日本で最強はない
- 複数の道で最強–1をめざす
- おすすめする
- 90点を100にするではなく、30を90に。
- 50では妥協しないが、100はめざさない
- それ以外は
- 転職する
経験値として
- 歴史は繰り返している
- 汎用→オープン→クラウド
- 車輪の作り直し
- 作るべきかどうか、と再考する。(「作れる」は重要)
- 流行に飲まれるな
- 一回退いた上で、自分なりに咀嚼して「目的をもって」取り組む
何もしないとどうなるか
- まずは実質所得が下がる
- SIビジネスは縮小する
- モチベーションとか、生きがいたおか、そういった精神的な充足のまえに生きるのがつらい
いままでと何が違うのか?
- 座っていても大丈夫という時代は本当になくなる
- SNS等のつながりで情報の流れが早い
- 選択肢の幅
- 競争の激化
- 企業の壁が薄くなる
- 勉強するモチベーションと、自分の脳力をどう評価するのか、ということが非常に重要になる
何をカードにするか
- 設計
- 普通の設計
- 要素技術に依存しない
- 例外処理を拾えること
- やりすぎても、やらなくても死ぬ。程度を抑える。
- 設計時点でパフォーまんすボトルネック
- 普通の設計
- アーキ
- すべての基本はI/O
- 架空物理改装をちゃんと理解
- 限界を理解
- パフォーマンスはアーキで決まる
- 障害設計から考える
- 「何が何をするのか」がわかるようにしておく
- 過度に複雑でないか
- 「フレームワーク」の約悪
- すべての基本はI/O
- アプリ
- 基本はPM
- WF、WBS、課題管理
- 要素技術の共通点
- 書き過ぎないこと
- 書かない技術
- 少ない人数でどうするか
- 手をどう離すか
- 基本はPM
- インフラ
- とにかく情報収集
- ただし枝葉はいい
- ネットワークの基礎技術は抑えること
- ハード
- とにかく情報収集
- 運用(継続開発)
- 設計が命
- 運用設計は絶対一度は経験すること
- 今まで見えなかったものが見える
- CIのマスター
- コスト意識
- 設計が命
- 基礎技術
- 「計算」についての基本知識
- 計算量
- 確率統計
- 計算とはなにか
- 「品質」についての基本知識
- 品質は作りこむもの
- 手法は様々だが、完璧なものはない
- 「予見可能性が高いもの」 = 「品質が高い」。
- どうなるかわからないもの
- 論文は読めるようになっておくこと
- 巨人の肩に乗るべき
- 「計算」についての基本知識
- 業務系ノウハウ
- 「考える」
- なぜこういう仕組みになっている?
- 書籍を読む。基礎知識を積む
- 「聞く」
- なぜなのか?
- いやがられるけどめげない
- 「応用する」
- 大事なのは個々の仕様ではない
- 「考え方」を学ぶこと
- 考え方には文化がある
- 感覚。センス。
- 顧客の印象もよい
- 「考え方」を常識にとらわれず転用する。
- 「考える」
Q&A
- 少数精鋭部隊がどうやって受けられるのか?
- 受けないほうがいい
- 大規模のSI自体を見直す
- 受注側が発注拒否している
- 大手SIerにいたままそうやって?
- 中でちゃんと提案する。
- ケンカ別れは簡単
- こうしてったほうがいいですよ。
- 部の意見はこうだ、で経営層にかけあう
- エンドユーザ側にたってイノベーションを起こせないか?
- それはある。
- その人のモチベーションを維持するのが難しい
- コストもまっさきに切られる。
- R&D部隊
- 実際のユーザ企業にはいると、ギャップはあるよ。
- ヤル気のある取締役
- USのユーザ企業は流動性が高い。すぐに首切れる。日本ではどうする?
- 別の業務をやらせる。
- PMを必ずやっているのはIT業界ぐらいだ。
- シュリンクするSIの受け皿は?
- コアな人間を引きぬく
- 質の悪い人材をどうやって引き上げる
- 論理的にものが書ける人間をとる
- 二年間しっかりトレーニング
- できないなら取るな
- お金がないけどやる、のはどうすればいい
- やるな。SIの悪いところ
- やるなら投資だから、回収計画を上に立てさせる。