ふりかえり失敗体験(あるいはふりかえりアンチパターン)
明確なスクラムマスターがいないチームで PO 兼エンジニアリングマネージャーとして働いてたときに、割と惰性のふりかえり(週次)をしてしまっていた頃があって(チームメンバーが優秀だったのでふりかえりの効果はあったけど、もっとうまくやれたよなーっと)、その頃を反省してました。過去の自分へのメッセージ。
いろんなところで見たわけじゃないけど、他でも聞いたりみたりするものもあるので、アンチパターン的なものであったりするかもしれない。
- いつも大人数(7人以上)でやる
- 関与度、参加者の自己効力感減る。発言にムラもでる。同じ時間に集まるけど、グループ分けて議論→グループ間同期とかできるかな。
- あげられた問題点をムリに全部議論しようとする
- 結局広く浅い議論になる。ざっとみて投票するなり、「コスト×効果」のマトリクスにざっくりまずプロットしてみるなり。深く時間かけてひとつだけ話す、でもいいじゃん。模造紙に出たふせん全部貼っといて、議論できなかったやつは次の機会にはなせばムダにならないしね。
- 議論が十分じゃないのに時間にあせってムリにアクションアイテム出そうとする
- やるだけムダかもしれない、大して効果ないことやるのつらいよね。タイムボックス大事だけど
- アクションアイテム決められなかったからってお葬式な気持ちになる
- 話せたし良かったじゃん。また話そうよ。そりゃずっとそれだとだめだけどさ
- 沈黙を怖がる
- 発言のムラ。しゃべりすぎやぞお前(私)
- 決めたアクションアイテムを「試してみる」じゃなくて「変える」と捉えちゃう
- 気持ち重くなるし、ダメそうならもどす気持ちで
- 現実的に短期間でやるのつらい大きなアクションアイテム出して、結局できない
- ブレイクダウンして、数段階のフェーズにしたり、最初のステップきめなきゃつらい。あとでやってもいいけど、振り返りの中でやっちゃいたい
- アクションアイテムを誰か一人だけにアサインする
- 押し付けられた感じしたり、ついやらなかったりしちゃう。ペアとかモブでアサインしたほうがいいよね
- アクションアイテムたまってるのに、また新しいアクションアイテム決めようとする。
- 古いアクション振り返ったり、棚卸しで捨てよ。あとはできなかったやつその場でやっちゃうとかさ。どんどんやらなきゃいけないこと増えてきてる感じでつらいよね。
- いつも同じ方法でやる
- 気分変えて、違う視点をいれるためにも他のやり方やテーマでやってもいいんじゃない?
- 問題→課題と定義するための指標/価値観の共通認識がチームにない
- このプロダクト、チームの価値基準は?今のステージは?全体リードタイム短縮重視?プロセスタイム短縮重視?知識平準化重視?新規知識獲得重視?品質重視?スケジュール重視?それぞれのバランスは?
- ふりかえりをふりかえらない
- こんなんでさっくりやるだけでもいいよ
総じて言うと変に気負わず「気楽にいこう」といってあげたい
今日のレトロの最初に説明した Heavyweight Retrospective Process (説明所要時間10秒) pic.twitter.com/eEoKLACngX
— Minoru Yokomichi (@ykmc09) May 22, 2019
こういった反省がいまのアジャイルコーチ(?)業にとっても活きてると思います。 これからもたくさん失敗しよう!
omoiyari.fm #46 でもふりかえりの話をいろいろとしてますので、ご興味あればぜひお聞きください lean-agile.fm