「スクラムマスター ザ・ブック」はマネジメント層にも役に立つ

スクラムマスター ザ・ブック(原題:The Great ScrumMaster #ScrumMastersWay)がいよいよ発売になるようです。 翻訳レビューに参加されてもらったので、少しだけ早くいただけました。

個人的には、なんとなくスクラムマスターへの熱が冷めていた頃にこの本の翻訳レビューに参加させていただいて、改めてスクラムマスターの面白さに気付いた本となりました。

スクラムを固く実践している単一チームの御用聞き」と他者から誤解を受けることもありますし、実践者でも単一チームの視野にとどまってしまうこともあるスクラムマスターですが、決してそんなことはなく、企業全体がより楽しく持続可能で、社会に価値をもたらし、変化を歓迎するような組織になるようにシステムの声を聞き、システムが変わることを手助けする存在が「グレートなスクラムマスター」です。

いち実践者としては、付け焼き刃で自己満足的なコーチングテクニックなどで「スクラムマスター」というロールへの印象を台無しにしないようにしたいな、襟を正しています。

この本が、スクラムマスターロールを任された人のバイブルになることは疑いもないですが、マインドセットやテクニックなどを得る面で、組織システムに影響を持つ、マネジメントやエグゼクティブにとっても有用な書籍のひとつになると個人的には思っています。

分量も少なく、挿絵もポップなので、比較的短い時間で読了できるのを素敵なポイントです。

みなさま是非予約注文を。

ちなみに本を購入する前でも、Nagase Miho さんが翻訳された以下の Web サイトで概要を知ることができます。

scrummasterway.com

そして、原著者である Zuzana Shocova さんは、2021年1月に Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 で基調講演を行われます。 ご興味ある方はぜひご参加の検討を・・・! 2021.scrumgatheringtokyo.org

また、この本は翻訳チームがリモートモブで翻訳作業を行ったとのことで、アジャイルの本がアジャイルに翻訳されるのは良いなぁと思います。翻訳チームのみなさん、素敵な本をありがとうございます!

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ちなみにこのレビューをしているころに、ドラマ「JIN -仁-」が再放送していて、「国のため、道のため」という大義の話が出てきて、「#ScrumMasterWay」がよぎり、自分の歩む道、ひらく道ってなんだろーなー、まーいっかーと思ったことを、どうでもいい話として補足しておきます。