プロダクト企画にエンジニアを早めに巻き込む(嫌がられずに協力を得る方法)

TL;DR : ひとことでいうと

  • 決定事項になる前に早めに巻き込もう
  • 巻き込むときは、
    • その意図や相手に期待することを伝えよう
    • 特性を理解して、ちょっとした工夫(最初の一声はチャットなどの非同期コミュニケーションを使う、etc)をしよう

たまに遭遇するシーン

ソフトウェアプロダクトの企画(プロダクトデザイン、プロダクト設計)を行う人や組織が、 企画の要件や仕様をかっちりと固めてから、エンジニアに渡したほうがいい 、と思っているシーンを見聞きすることがあります。

「重厚なウォーターフォールプロセスを採用しているから」という場合もあると思いますが、 軽量なプロセス下にある Web サービス企業でも、企画と開発で役割分担をしている場合は(程度の大小はあれど)起こってしまう と思っていて、今回はそういったケースを想定しています。

特に、以下のような思いがあるからそうしている、というケースを話題に上げたいと思っています。

  1. エンジニアに企画を説明すると、 多くの指摘(マサカリ)が入ることが多いので、なるべくちゃん作り込みたい
  2. エンジニアを 邪魔してはいけないという考えがある (または、嫌がられる)

ちなみに私は、エンジニア→プロダクトオーナーを経て、今は社内で横断的にチームの何がしかを支援する仕事をしています。エンジニアとプロダクトオーナー(≒ 企画職)両方を経験したので、ある程度どちらの立場もわかるなぁという気持ちです。

こういったケースで起こること

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嫌われるのが怖い人間からの「『嫌われない』を諦めない」 #devlovex 登壇記

DevLOVE X「嫌われない」を諦めない というタイトルで登壇してきました。

伝えたかったこと

伝えたかったことの中で、今回メインに据えたのは

  • ものごとを推し進めるために、「嫌われる要素」を取り除く努力もしよう

ということでした。

このテーマの動機(個人的な部分をメインに)

「嫌われるのを怖がる」という弱み

僕は「嫌われるのを怖がる」タイプです。 「全員に好かれるなんて無理なんだから、嫌われちゃってもいいじゃん」という励ましを受けるやつです。HSP (Highly Sensitive Person) の数値も高めの人間です。

なので、「相手を伺いながら、大きな衝突が起きないように進める」というアプローチを取りがちで、「嫌われることをいとわずに物事を大きく進める」というのはかなり意識しないとできません。克服しようと努めている弱みのひとつです。

前職でメンターをしていただいていた方に「その、周りを見て調整する能力が強みであり最大の弱みだ」とフィードバックをもらったこともあり、今でも胸にとどめています。

「嫌われるのを怖がる」という強み

でも逆に、「嫌われるのを怖がる」という弱みに感じることも、裏返せば強みになりうると言うことだとも思います。

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flexy に取材いただき、アジャイルの話をしました

取材依頼をいただきまして、話してきました。

言いたかったこと

記事が、ちょっと偉そうな感じのトーンになってしまったかもです・・・。

言いたかったことは、

  • なんでもいいから良くすることを始めてみよう。別にルールなんてないよ。
  • とどまることなく、世界に誇れるくらいまで邁進しなきゃな
  • 経営層、マネジメント層はちゃんと理解して、チーム支援したげてね

という感じです。

嬉しかったこと

取材いただいた担当の方から、

今回の取材を通してアジャイルがすごくクリアにわかるようになりました。そして横道さんに教えていただいたように振り返りを早速実践しています。

というメッセージを後日頂いて、これだけで取材受けた甲斐があったな、と思いました。

武装解除 × アジャイルリーダーシップ(Agile Leadership Summit 2019 をやります)

2019年7月8日(月) に、Agile Leadership Summit 2019 というイベントを開催します。

基調講演 + Open Space Technology*1」という構成で、企業内でアジャイルを推進、実践している方を対象したイベントになります。

基調講演は、日本紛争予防センター(JCCP)理事長の瀬谷ルミ子さんという方で、世界の紛争地の復興、治安改善、兵士の武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)を行われている方です。

www.jccp.gr.jp

武装解除・動員解除・社会復帰(DDR」。
究極のコンフリクト・マネジメントですね。 アジャイル導入・推進や、もちろんプロダクトを作る過程においても、さまざまな利害関係者のコンフリクトを解消することが大きな仕事の一つになっていると思います。

今日、瀬谷さんご本人と打ち合わせを、アギレルゴコンサルティングの川口さんとしてきたのですが、対峙している表面上の事象自体やコンフリクトのスケールの大きさは違えど、(失礼ながらも) ひょっとして同じ仕事なのでは? と錯覚するほど共感する内容をたくさんお話いただきました。

私が、瀬谷さんの著書の中で共感を覚えたのは、以下の一節です。

あのときは、私に専門性がないことが問題だとおもっていた。でも、たとえ私がどれほど有能な専門家でも、 人々が自発的に望んで居ないことを押し付けるのは、ただの自己満足なのではないかーーー

職業は武装解除

職業は武装解除

私が行っている仕事は「武装解除」ほどの大義はないかもしれませんが、こういったジレンマを感じた瀬谷さんがどのようなアプローチで紛争地のコンフリクトを実際に解決していったのか。それは私たちの仕事にも大きなインスピレーションを与えると思います。 当日は紛争解決の生々しいエピソードを多くしていただける予定ですので、ぜひお楽しみに・・・!

こういった話を聞いた後の Open Space Technology ってどんなテーマになるのかなぁ・・・今から楽しみ・・・!

チケットはこちらから。(有償ですが、非営利です。) www.eventbrite.com

余談

Linda と瀬谷さんが邂逅するのをみてみたい・・・!

*1:参加者自身がテーマを出し、グループに分かれた参加者同士でそのテーマについてディスカッションを進める形式